2010.summer

7月1日

 

猿払川

 

6月28日から、一部高速道路の無料化試験が実施された。

札幌から道北へは、岩見沢から無料になる。

試験期間は平成23年3月31日までとのことなので、遠出する際、期間内は大いに利用させていただく。

ETCで1,000円のときは土日だったので、平日釣りに行く時は本当に助かる。

 

18:00、いつものポイントに入る。

夕マズメというのに、以前とは違ってボイルが殆ど見られなくなってきた・・・。

前回と同じでノーフィッシュ・・・。

また、トゲウオの群れも見られなくなってきた。

ここのトゲウオの生態が分かれば、ヒントが見つかるかもしれない。

 

前回風呂に入れなかったので、食事前に行くことに。

案内をよく見ると閉店は22:00だが、受付は21:00迄と書いてあった・・・。

前回、入れなかった理由が分かり、今度から気をつけよう。

 

7月2日

 

猿払川 A川猿払川

 

3:30起床、4:00現地着。

いつも、午前中は新しいポイント開拓の時間にしている。

朝マズメは、いつものポイントより下流で、初めて立つ。

単発でボイルが見られる!

川中でイトウがクルージングする時におきる波が見られる。

それも1、2匹ではない!

まず、そのイトウを狙ってみる。

魚が見えるわけではないが、サイトフィッシングみたいで気持ちが高ぶる。

波が自分の近くにさしかかり、キャスト。

イトウの前へミノーが通るようにリトリーブ。

しかし、無反応・・・。 

次に期待するが・・・。

ミノーを変えるが・・・。

ただクルージングしているだけなのか~?

その後、クルージングを無視し、色々なルアーをキャストするも・・・。 

 

A川にポイント移動。

ここも初めての川。

道路から近い所から釣り上がったが、無反応・・・。

ある所でボイル発見! 粘るも・・・。

上流へ移動。

またボイル発見! 結果は先程と同様・・・。

また上流へ移動。

段々オーバーハングしているポイントが多くなり、雰囲気が良くなってきた。

 

10:30頃、遂にヒット! 嬉しい~! 今日初!

携帯を取り出し、今迄まともにファイトシーンが撮れなかったが、今回漸く撮れた。

無事ランディング。

ボーズでなくほっとした瞬間である。

 

イトウ 71㎝

随分、釣り上がったので戻ることに。

猿払川の有名ポイントには釣り人が一人も居ない・・・。

厳しい状況なのだろう。

 

昼食後、知らず知らず寝てしまい15:00頃目が覚めた。

いつものポイントで再開することに。

しかし、全く釣れない・・・。

いつもボイルしていて、全く相手にされていないポイントへ来た。 

残念ながらボイルはない・・・。

でもしくこく狙う。

底狙いでは全く反応なし・・・。

ヤツは居ないのか? 

レンジを表層に変え、トゲウオの動きを自分なりに再現。

すると、ヤツは後ろから急に現れ、『パク』っと喰らいついた ヒット! がバレ・・・。

流石、強敵。 喰いが浅い。

まだまだ自分の技術が足りない。

『もっと勉強してから出直して来な』って感じ・・・。

しかし、今迄無反応だったイトウを、誘き寄せることができ、一歩前進!

 

その後、反応が無くタイムアップ・・・。

 

猿払での防蚊の問題について、前回との変更点。

 1.昔、先生が腕にしていた、アームカバー(ホームセンターで128円)を購入。

  →効果抜群で、虫さされ無し。 ただ色が黒なので暑い・・・。

   (グレー色を購入予定だったが、販売されていない)

   しかし、アームカバーで覆うことが出来ない、肩付近で9ヶ所刺された・・・。  

 2.キャンプコーナーで見つけた、モスキートヘッドネット(ゼビオで298円)を購入。

  →効果抜群だったが、この商品は帽子の上から被るのではなく、頭に直接被るタイプ。

   その上に帽子を被ることになる。

   したがって、帽子とモスキートヘッドネット部分(眉毛の上ぐらい)  

   で地肌に接するの為、此処を蚊が攻めてくる。

   今回、8ヶ所刺された・・・。

   その部分以外は全く刺されなく、やはり帽子の上から被るタイプが良いと思う。(高いけど)

 

防蚊に対する、新たな問題点

 1.前回購入した、防蚊グローブ

   →前回は全く刺されなかったが、たった一回水洗いしただけで、今回は5ヶ所刺された。 

   前回の釣行で書いたので説明を省くが、この手の商品は誇大広告なのか分からないが、

   注意が必要だと思う(普通の場所では問題ないと思うが・・・)

   したがって、次回は手にハッカの強力虫除けスプレーを試してみる予定。

 

結果的には今回、22ヶ所刺された。

朝マズメ、日中は普通の防蚊対策で良いと思う。

問題は夕マズメ。

いつものポイント以外は、どうか分からないが・・・。

レインジャケットを着れば、顔・手以外解決出来るが、暑いのが難点・・・。

 

湿原でのウエーダーについて一言。

前回まで、ソックスタイプで明るめの色のウエーダー使用していたが、

泥汚れが凄く、石・岩など無く ウェーディングシューズの意味も特にない。

また、明るめの生地なので、泥汚れが綺麗に落ちない。

お勧めはブーツタイプで、生地の色は濃いめが良い。

今回はブーツタイプを使用し良い感じ!

泥底な為、フェルトが目詰まりし、意味ないかも 。


7月8日

 

手塩川

 

『天塩川で瀬のイトウを釣る!』  これが今年の目標。

朱鞠内湖・猿払川で経験したノウハウを生かして、流れのイトウを何とか釣りたい。

『流れの中で育ったイトウは、どんなパワーを出すのだろう』

と考えると、ゾクゾクしてくる。

今までの考えが、ぶっ飛んでしまうかもしれない!

 

水位の関係で、『朱鞠内湖→猿払川→手塩川になるだろう』

この構図は、イトウを釣り始める前から出来ていた。  

 

いよいよ、その時期に来た。

が、インターネットで水位を確認すると、まだ多い・・・。

でも、多少の濁りは釣りになると思い、夕マズメに間に合うように、天塩川に向かった。

途中、手塩川を渡る橋にさしかかった。

『水量が多い、濁ってるし』 ん~ 大丈夫だろうか?

そして、目的のポイント近くの橋に車を止めた。

『濁ってるけど、何とか釣りになりそう』 

 

ポイントに入り流れを目の前にして、『思っていたより流れが速い・・・』

やはり天塩川のイトウは手強そう。

18:00頃釣り始める。

しかし、前日や当日の雨の影響で、段々濁りが増してくる・・・。

岸が時間と共に少なくなってくる。

水色がグレーに変わってきて、水嵩が増してきた。

タイムアップ・・・。

ヒットは、『ウ』2匹、『イトウかな』っと思えるライズは1回。

 

この状況では、明日は難しそう・・・。

 『汽水域では』 と考え、温泉に入り河口近くの道の駅で睡眠。 

 

7月9日

 

天塩川B川天塩川C川

 

3:30起床、4:00現地着。

予想通り濁っていない!

さて、何処でやろうか? うろうろしながら、ここかな? 

水面を暫く見てもライズが全くない。

色々なミノーをキャスト。 が・・・

 

今回、3本のトレブルフックが付いているミノーにアレンジを加えた。

シングルフックに変えたとき、3本取り付けるとフック同士が絡むため、

真ん中のフックは外して使用していた。

しかし、フロント側のフックが前過ぎなのと、テールフックとの間隔が開きすぎで、

バランスが悪いと感じ、今回は写真の様に加工。

オリジナルミノーを作っているので、この辺はお手のもの。

違うポイントへ移動。

ここでも色々なミノーをキャストするも・・・。

ある所で、引き波が見えた。

イトウは間違いなく居る! しかし・・・。

『ん~ 駄目だ・・・ 川を変えよう』

 

B川に移動。

全く情報が無い河川。

橋から見ると濁っていない! 果たしてイトウは居るのか?

もう一つ上流の橋から釣り上がることに。

藪漕きして川に到着。

結果は直ぐに現れた!

川巾は5m位。ファーストキャスト。 60台のイトウが追ってきた!

『居る!』また、キャスト『来た!』先程のイトウではなく、ヒットしたのは小さい40㎝・・・。

 

この川は、殆ど護岸工事されていて、堰堤もあるが幸い魚道が付いている。 

イトウの棲む川に、よくこれだけ手を掛けたものだとガッカリさせられる・・・。

これ以上、環境を悪化させなければ、十分世代交代していくだろう。

 

10:00から釣り始め、追いは有るもののなかなかヒットしない。

途中ヒットするもバレ・・・。

11:30頃、漸くヒット! フッキング。

上流からこっちへ向かってくる。

慌ててリールを巻く。

自分の横を通過し、ロッドが弧になった所で止まり、そこで、首振り。

小さい川で濁ってないため、ファイトが丸見え。

『面白い!』

ベリーフックに掛かっているので安心!

ファイトの写真を撮り、無事ランディング。

 

イトウ 68㎝

ある程度釣り上がった所で、昨日の天塩川のポイントのことを考えた。

『もしかして濁りが薄れたかもしれない』と思い、B川を止め、その町のコンビニに立ち寄った。

自転車に乗ったおじいさんが話しかけてきた。

『釣れたかい』 B川にイトウが居るとは思ってもいなかったらしい・・・。

『明日、C川に行くんだよ』と話してくれた。

C川は過去、イトウ釣りのメッカだったが、最近は殆ど情報が無い。

おじいさんの話だとB川よりC川とのこと。

 

天塩川へ移動し、ポイント近くの橋から川を見た。

『ガーーーン』昨日より状況が悪い。

無駄な時間を使ってしまった・・・。 

 

ということで、おじさんが言っていたC川に移動。

初めての河川のため、ポイントが全く分からない。

いつもの様に、橋を何ヶ所も見て、『ここから釣り上がろう』と決めた。

川巾はB川より少し広い、釣り始めたのが既に18:00・・・。

もう時間はない。

そそくさ釣り始める。

先程とは違い、イトウが現れない・・・。

雰囲気は良い。

18:30頃、漸くヒット! が、また同じサイズ 40㎝・・・。

そして、タイムアップ・・・。

良いサイズは残念ながら現れなかった。

もっと下流だったのか?上流だったのか?

何れにせよ、天塩川が釣りにならない場合、比較的近くにイトウの居る川があっただけで、大きい収穫!


7月15日

 

天塩川

 

前回の天塩川は激濁りに見舞われ、別河川の釣りとなったが、さて今回は釣りになるだろうか?

出発前にインターネットで水位を確認。

前回よりまだ高いが、『下がり傾向なので大丈夫だろう』 と、

勝手に考え目的地へ行くことに。

前回の釣行で別河川も発見したし。

 

18:00現地着。

橋から濁りを確認すと、1m位迄は見えるので、大丈夫と判断。

目的のポイントへ向かった。

最初は、手前側を探ってみるが、無反応・・・。

次に9㎝のシンキングミノーを対岸にロングキャスト。

(川巾が広いため、当然届かないが・・・) しかし無反応。

次はリアクションバイトを狙って、スピナーベイトを・・・。 これも無反応。

次は14㎝のロングミノーのシンキングをロングキャスト・・・。

これまた無反応・・・。残念ながらタイムアップ。

 

猿払川等、湿原の川はボイル等が有り、

イトウの着くポイントが判りやすいが、天塩川はボイルが無いのか?

『ベイトは何だろう?』ウグイだけなのか?

湿原の川のイトウは、カラフトマス までも喰うと言われている。

サクラマスは喰われるのだろうか?

天塩川にはサクラマスが沢山遡上する。

天塩川のイトウについて疑問符ばかり ???

 

7月16日

 

天塩川B川天塩川

 

3:00に起きたが、まだ真っ暗・・・。

日々、夜明けが遅くなってきている。

2度寝して3:40起床。

予定していたポイントへ4:20着。

ここはガンガン瀬。

ニジマスの時もそうだったが、天塩川の流れは重い。

股下以上にウェーディングすると、危険度が増す。

ここでは、手前を攻めた。 10投目位だっただろうか。

ゴン『キタ!』合わせると、流芯に乗り奴は下った。

『ニジマスの時も、最初は流芯に乗る』など考えていたが、スプールの逆転が減速しない・・・。

50m位ラインが出ただろうか。

『ヤバイ、これは大きい!』

スプールにはラインを200m以上巻いてあるため、ちょっと余裕をかましてた。

『全然止まらない・・・』もう100m位ラインが出ている・・・。

ヤバイと判断し、自分も下りだす。 

走ったり歩いたりと、漸く50m位まで近づいた。

ここはヒットしたポイントから2つ目の瀬。

尾ビレが見えた。

『流芯じゃない・・・ やはり大きい!』

流芯手前でこのパワー! 『凄すぎる・・・』

少しではあるが、下るスピードが落ちてきた。

スプールに手をあてがい、ラインの伸びを利用し、切れるギリギリまで耐える。 

残念ながら、3つ目の瀬まで下られる。

この瀬は自分側が流芯なので、状況が一段と厳しくなる・・・。

深くて下流の岸に行けない・・・。

もう最後の手段『泳ぐしかない』距離にして5m位。

片手にロッド、片手犬かきで漸く岸に辿り着いた。

起き上がると、ウェーダーに水が入っているため、流石に重い。

ロッドを起こすと『軽い・・・』 

泳いだとき、テンションがなくなり、フックアウトしてしまったようだ・・・。

 

泳いだ代償、デジタル水温計・メモ帳・ズブ濡れ等々。

天塩川の瀬のイトウに洗礼を受けた・・・。

『もっと勉強してから来なさい』と言われたようだ。

しかし、『ちくしょう、せっかく泳いだのに』とは思ったものの、

ガッカリさは当然あるが心地良さもある。

何故かと言うと、天塩川の流れのイトウを掛けたからかな!

勉強させてもらった。

(帰ってから国土地理院の地図(2万5千分1地形図)で調べると、なんと750mも下っていた)

 

ポイントを移動。

ここは支流の合流点。

キャストを繰り返す。

ライズがあるがイトウではない。

『多分、サクラマス』

2回ヒットするも、バレ・・・。

サクラマスかな? 粘るが、イトウの姿確認できず。

岸際に、ウグイらしき小魚の群が見える。 

このような群があると、イトウはボイルしないのだろうか? また疑問符・・・。

 

ポイント移動を繰り返すが、無反応。

途中、カワシンジュガイを発見。

環境省レッドデータブックで、絶滅危惧種2類に指定されている。

絶滅危惧種に指定されているとゆうことは、外敵が居ると言うこと。

勿論、人間が起こした環境破壊? 

 

釣りの方は、ポイントを変えるも無反応。

もう時間は13:30『ボウズかな?』と頭を過ぎる・・・。

天塩川は手強い。

天塩川を諦め、B川に移動。

14:30着。

前回と違うポイントを狙う。

しかし、ここは無反応。

このエリアには居ないのか?

 

漸くヒット!

『小さいイトウかな? 違う、アメマスだ! 前回は釣れなかったのに居るんだ・・・』

 

アメマス 46㎝

前回の釣行時、ロングミノー3本フックの改良について書いたが、今回はベリーフックに掛かっていた。

改良は、問題なさそうだ。

 

釣り上がっていると、80位のイトウが見えた。

私に気付いていると思ったが、実は気づいてなかった。

暫くして、突然動いた。

漸くこちらに気づいたようだ。

『ゴン』波動音が聞こえる。

『凄い!』水中の音が聞こえる。

奴は慌てている。

また近くに来た。『ゴン』 

特に石とかに当たったいるわけではないのだが?

 

その後、ヒットなし。

しかし、イトウは見える。

テクニック又はルアーがマッチしないのか?

それとも、単なる喰い気が無いのか?

イトウに聞かなければ分からない話・・・。

 

もう17:00。

夕マズメを狙うのに天塩川へ戻る。

2ヶ所攻めたが、ノーバイト・・・。

タイムアップ 。

 

大きいサイズのイトウをバラしたが、今回は良い釣行であった。


7月30日

 

屈斜路湖K川

 

この時期、昨年もそうだったが、雨の日が多い。

パソコンで水位を確認すると、天塩川は前回より7.5mも増水している・・・

天気予報と水位を見て、可能性の有る場所を探す。

何処も雨マークで、これから増水する可能性が高い

唯一、北見方面が曇り、夜は雨。

水位も安定している 。

従って、安全側を考え屈斜路湖に決めた。

夏場の湖は水温が高く、岸からは不利と予想されるため、水温の低い流入河川合流部を狙うことに。

 

今日のルアーはハンドメイドバルサミノーのフクドジョウカラー1本で通す。

 

最初の河川に到着。

流れ込みに対して、横から狙う。

早々にヒット! チビアメ・・・。

またヒット! チビアメ・・・。

フックを外すと、何かが出てくる。

『ドバミミズ』川から流れてきたのだろう。

自分の長さ位ある大きなミミズをどの様に食べ、どの位時間をかけ口の中に入っていったのだろう?

2006年ニジマスの口からフクドジョウが出てきたのを思い出した。

それがきっかけで、2008年からフクドジョウカラーで釣行を重ねてきた。

マッチザベイトだけあってやはり釣れる。

色が似てても、動きが違えば、マッチザベイトではなく、威嚇や反射喰いでしかない。

イトウ釣りをしていて、しみじみ感じたこと。(その時はトゲウオ)

そのベイトの動きを観察し、その動きをどの様に具現化するかが、マッチザベイト?

 

話を戻そう。

湖面には小魚の群(多分10㎝位のウグイ)がライズを繰り返している。

『此処にニジマスやアメマスがボイルしてくれればな~』と観察するも、全くボイルがない。

途中、日も差してきた。

他の地域は晴れているのだろうか?

するとヒット! ヤマメ。

『此処にも居るのか?もしかしてサクラマスも居るのかな?』 

岸際で 『バシャ バシャ バシャ!』 ボイルか? と思ってよく見るとウグイの産卵。

この時期でも行われている。

 

幾つかの流入河川を釣り歩いたが、その他に30オーバーのウが二匹、釣り場を変更。

K川に移動。

朝、屈斜路湖に向かう途中、濁っていないのを確認している。

此処は初めての河川。

ある橋から川を眺める。

『流れが速い、良さそうな感じ!』 

私は初めての川の場合、橋の上で良さそうなエリアを探す。

無論、カンだが。

 

ある雑誌ではアメマスがメインでニジマスも居るとのこと。

『此処のアメマスを釣るとアメマス釣りへの意識が変わる猛烈なファイターだ!』と書かれていた。

ニジマスの方が良いのだが、アメマスも『味わってみよっかな~』とも考えた。

実は今まで、アメマスをメインに釣りをしたことがない。 

 

橋の上から確認し、良さそうなポイントから釣り始めた。

10投目位だろうか? ドン『来た!』 

ロッドが引き込まれる『大きそう~!』奴は流芯に乗って下り始めた。

スプールの逆転音が響く!

此処の深瀬は長く、流れが速い。

前回の天塩川の事が頭をよぎる。

早めにドラグを調整しロッドを倒し、頭を此方へ向かせ流芯から離した。

前回の経験が役立つ。

『ニジマスか?アメマスか?』なかなか寄らない。

結構なパワーの持ち主である。

少しずつではあるが、寄ってきた。

水中でギラ、ギラっと見える。

『アメマスだ!』そして大きい!

少し強引に引き寄せランデングネットを構え、ネットインのはずが、やってしまった。

ランディングミス・・・。

片方のフックがネットに引っ掛かり、ネットから出た・・・。

『ヤバイ!』 そのうちバレた・・・。

ランディングネットから判断すると、70クラス・・・。 

強引に寄せ、体力が有り余っているのに、ランディングしたため、このような結果となった。

実に悔やむ・・・

 

気を取り直して、下流のポイントへ。

橋桁の際をトレースする。

ゴン『来た!さっきより小さいぞ~』

 

アメマス 42㎝

 

その後、3時間位全く釣れず、漸く来た!

『お!さっきより大きいぞ~』 引きが強く粘る。

 

アメマス 52㎝

 

そして、15分後。

瀬の開きで来た!

引きが強いけどアメマスのファイトではない、サクラだ!

最初の引きが強いが直ぐ寄せることができ、足元で暴れる。

ローリングや首振り・ダッシュと、

なかなか楽しましてくれる。

 

サクラマスオス 49㎝

 

その後、アタリがなくポイント移動。

 

橋から見るが、イマイチ・・・。

カーナビの画面でS字になっているところがある。

そこを狙う。

ポイントへ着くと良さそうな雰囲気!

しかし、なかなか釣れない・・・。

早瀬の中央に流された倒木が止まっている。

その下流の流れが少し緩い所に居そうだ!

キャスト、トゥイッチ、ゴン! 合わせる。

『大きそうだ!』 スプールの逆転音が響く。

今回は強引にランディングしない。

頭から自然にネットイン。

これですよ!

 

アメマス 58㎝

 

時間的に最後のポイントに来た。

アメマス35、43をランディングしタイムアップ!

雑誌に書いてあった通り、この川のアメマス釣りへの意識が変わる猛烈なファイターだった。

 

冒頭で話した通り、今回はハンドメイドバルサミノー『フクドジョウカラー』の釣果。

 

今回の釣行で一言。

アメマス42・43㎝のアップの写真で、フックの掛かりが非常に浅いのが判ると思う。

ルアーフィッシングは餌釣りやフライと違い、何処に喰って来るか分からない。

従って、フックの掛かりが安定しない。

ハードタックル(ラインを含め)だったらどうだろう?

多分、あっという間に口切れし、魚のサイズに関係なくバレるだろう。

何が言いたいかと言うと、ハードタックルで『魚に主導権を握らせない』と言っているメーカーが多い。

それだと、ヒットしたら、ただ巻けば良い。

そこにはランディングまでのテクニックはいらないし、魚に教わることも何もないだろう。

無論、やり取りの楽しさもない。


8月5日

 

天塩川

 

今回の目的は、新規ポイント開拓。

それと、ハンドメイドバルサミノー10バージョン2のテスト。

テストについては後日、Hand madeのページで。

 

釣りの方は川が1m位増水しているため、濁っている可能性大。

釣りにならなかったら、試したいポイントだけでも見て廻り、B川へと考えていた。

 

現地到着。時間は16時。準備しポイントへ向かう。

先週の大増水の傷跡が残っている。

普段背丈を超えて歩くのに障害になる草木が、綺麗に下流方向へ倒れている。

凄い光景だ・・・。

『こんな所まで水が来たのか』普段なら掻き分けて進まなければ行けないが、今回は楽に通れる。

ポイント到着『案の定、濁ってます・・・』ポイントの状況を見る。

ミノーのトレースコースを考え、攻め方を決める。

先ず、フクドジョウカラーでA地点からB地点まで釣り下がる。

次に、金ピンクバックオレンジベリーで同じコースを再度繰り返すと言った感じ。 

 

フクドジョウカラーをキャスト。

5投目位で、ドン『来た!』ジャンプ!

『ニジマスだ さい先が良い サイズも良い』

その時、テンションが無くなった・・・。

『バレたか?』慌てて巻くと、バレていなかった。

こっちへ向かって来たようだ。

またジャンプ! 流石ニジマス。 実に楽しい。

プレッシャーを掛ける。

3度目のジャンプ! 元気が良い、そしてランディング。

『フー・・・ それにしても凄い体高 60UPかな?』

極端かもしれないが、カラフトマスの様な体高だ。

サイズを計ると

 

ニジマス 57㎝

 

『アレレ・・・ 60無い・・・』体高があるため、大きく見えただけ・・・。

しかし、50UPは嬉しい!

体高があるが、巾は扁平。

フックを外すと、ベリーフックが少し伸びている・・・。

『あぶい あぶない・・・』 チヌ針も伸ばすニジマスのファイト!

 

その後、一通り流すがノーバイト。

次に、金ピンクバックオレンジベリーに変えキャスト。

暫くして、30UPのニジマス。 その後、37㎝。

本日はこれでタイムアップ。

 

8月6日

 

天塩川B川天塩川

 

今日はイトウ狙い。

水温が高い夏の本流のイトウを釣るのは難しいと、一般的に言われている。 

一部の人達は水温が低いイトウの棲む渓流で釣っている。

B川はそれを確認するのが目的。 

 

天塩川で未開拓地を攻める。

しかし、全く反応はない。

それにしても今日は暑い・・・。

ポイントから車へ戻ったら、速攻エアコンで体を冷やす。

その繰り返し。

時間もお昼を過ぎたため、B川へ移動した。

 

現地着。 濁っている・・・。

上流に行けば行くほど濁りが多少薄れて、釣りができないレベルではないが、

ここでの釣りは、川中をウェーディングしながら釣り上がって行くため、底が見えないと危険が伴う。

まだ入ったことのないポイントでの釣りは危険すぎるため、止めることにした。  

 

その後、天塩川のニジマスが居るであろうエリアを下流から見ていくことにした。

その中には、水位が落ち着いたら試したいポイントもあった。

そのポイントは、天塩川が 『これでもか』 っと、狭まっているポイント。

流れは『強烈』の一言。

今回は濁りが強いため、パス。 

 

夕マズメに行くことに決めていたポイントに着いた。

攻め方は昨日と同様で、先ずフクドジョウカラーから。

しかし、昨日とは違い全く反応はない。

次に金ピンクバックオレンジベリーにチェンジ。

ある所で『来た!』ジャンプ一発バレ・・・。

それもニジマス60UP・・・。

その後、反応なし・・・。 

次に、フクドジョウカラーに変え再度挑戦。

が、無反応・・・。

時間も迫ってきたため、再度金ピンクバックオレンジベリーに変え、先程バイトしたところに差しかかった。
トンと当たりが有り、合わせるもフッキングせず・・・。
それも5回くらい連続で・・・。
ちなみに石や木ではありません。魚です。
同じポイントに何匹も居るのか?
通常はルアーに触ったら二度とバイトしないはず。
その後、ちょっと下流で、またヒット!
しかし、これもジャンプ一発バレ・・・。
ニジマス40UP。
ちょっと時間を置いて再度、金ピンクバックオレンジベリーを使う。
先程のポイントに差しかかった。
2回位、先程と同様、トンと当たりが有るがフッキングしない・・・。
『何故・・・?』 
今までクロスにキャストしていたが、考えを変えアップで狙った。
1投目『来た!デカイ!凄いパワーだ!』水面近くで1分位ファイトした後、ラインが軽くなった。
『ラインブレイク?バレ?』ミノーは残っていた。
暗くなったので終了。
終始、喰いの浅い一日だった・・・。
今日は、新しいポイントが発見でき、良い収穫となった。

8月14日

 

S川

 

S川と言っても尻別川ではなく、道南の日本海側にある小さな川。

今年も息子と出かけた。

 

台風4号が去ったばかりで、比較的大きい河川は濁っているが、この川は少し増水していてベストな状態。

流石に小さい川は濁りも直ぐおさまる。

この川は砂防が多くあり、初心者には釣りやすい川。

 

昨年のように餌釣りで釣り始めた。

息子も2回目なので少しコツを覚えたのか、

私の指示が何とか理解出来る様になって、イワナ、アメマス、ヤマメが釣れる。

しかし、砂防下の流れが速く、あっと言う間に餌が流され小魚ゾーンに来てしまう。

今回はルアーを持ってきているので餌釣りを止め、ミノーで攻めることにした。

私がキャストして、息子に渡しリトリーブさせる。

私がパッドを持ってアクションを加える。

ヒットした後は息子がランディングと言った具合。

ミノーだと釣れるアメマスの型も良い。

30UP。 この川では大きい方。

 

朝5時位から始めて、昼まで30匹位釣ったのでは?

話は変わるが、砂防ダムが沢山あり魚道も全て備え付けられている。

8/6の豪雨や8/14の台風4号の影響で、残念ながら魚道が機能していなかった・・・。

流木、ゴミ等が詰まっていたり、流れが変わっていたりと、魚が遡上出来ない状態・・・。

自分ができる範囲で魚道に最低限、水が流れるようにしたが、私と息子だけでは無理のようだ・・・。

サクラマスの産卵時期も近づいているが、定期的に魚道の整備をしているのだろうか?

私は流木やゴミがあれば必ず除去している。

皆さんも見つけたらお願いしますね!

 

写真でも分かるように、以前から砂防は既に土砂で一杯・・・。

この様な状態だと、有っても無くても一緒じゃないのか? と考えてしまう。

それと測量を行ったようだ。

また何か公共工事をする予定なのか?

これ以上この川をいじめないでくれ~。


8月19日

 

E川天塩川

 

夕マズメ現地着。

天塩川へ行く前に、E川(初めての川)に架かる橋の上から見ると、

橋の真下に良さそうなポイントがあった。

流れの速いプールがあり、橋脚には最近の増水で流された流木が沢山引っ掛かっている・・・。

下られると流木に巻かれてしまう難しいポイント・・・。

 

いつものフクドジョウカラーを結び、流れ込みの手前側からアップキャスト。

徐々に対岸の方へキャスト。

が、無反応・・・。

次はアップクロスで徐々に下流側へキャスト。

が、無反応・・・。

最後のキャストは橋脚ギリギリに流すように、クロスへキャスト。

橋脚にミノーが差し掛かったころ、ドン『来た!』下流へ下られないようにロッドを操作する。

ラインが出たり、巻いたりとギリギリのファイトが続く。

ニジマス50UP。

『下るなよ』橋の上から声がした。

上を見るとギャラリーが一人 『50以上あるよ!』

予想通りのサイズ。

あと2m位まで距離を詰めた。

2分位たっただろうか? 

ちょっと油断したとき、一気に下られ、最悪の結末がやって来た・・・。

流木にラインが絡みラインブレイク。

『ア~ショック・・・ 何てこった・・・』

予想していたのにやってしまった。

緊張感が足りませんね、最近・・・。

 

ポイントを去り、天塩川へ向かった。

前回ニジマス57を釣ったポイントへ到着。

前回より水が少ない・・・。

ヒットポイントに差し掛かったが、無反応。

それから3投目 『来た!』 今回は油断しませんよ~。

『ちょっと小さいな・・・』 ランディング

 

ニジマス 43㎝

 

美形なニジマス。

その後、当たり無し・・・。

ポイント移動。

 

此処も前回ニジマス60クラスをバラしたところ。

釣り始めるも 『ん~ 今日は駄目だ・・・』

足元に何かが居る。

死んでいるフクドジョウを発見!

時間が経っていないのか、模様が鮮明に出ている。

色々な角度から写真を撮り、サイズも測った。

ミノー製作に役立つ。

その後、釣りを再開するが、タイムアップ・・・。

 

8月20日

 

F川

 

ここも初めての川、橋から川を見る。

水位、水色ともに問題なさそうだ。

『ここから釣り上がろう』  しかし、下流にも良さそうなポイントがあるので先ずそこから。

北の釣り師さんが、フクドジョウカラーでイトウをキャッチしているので私も使ってみる。

何投目かに 『トン』 と曖昧な当たり、合わせる。

『ヒット! 久しぶりのイトウだ~ 嬉しい! この重量感、いいね~』

 

イトウ 69㎝

 

サイズ以上のファイトを見せてくれた。

北の釣り師さんの情報のお陰で、『私もフクドジョウカラーで釣っちゃいましたよ~』

その後、釣り上がった。

小さい川が差し込んでいるプールが出現。

数投目に 『来た!』 がバレ・・・。

バレるのが、ちょっと速すぎ・・・。

時間が経って、気温が上がってきた。

『オッ! 2匹追っかけてきた どちらかヒットしてくれ~』

『来た! 何者か?』

手元に来てから走る走る!

無事ランディング。

 

カラフトマス 50UP

 

ヒットルアーは市販ミノーを自分でリペイントしたもの。

ホワイトパールベースにグリーンバック。

次に護岸されたプールに支流が差し込んでいるポイント。

下流から攻める。

そして支流の合流部で 『ヒット!』 ちょっと小さいぞ・・・。

 

イトウ 59㎝ 

上流の橋まで来たので、道路から車へ向かう。

アスファルトの熱が足に伝わってくる。

車に戻り、エアコンで体を急冷し、昼食。

おにぎりがちょっと暖かい『大丈夫かな?』と思いつつも全部食べた。

地図を見ながら次のポイントを決める。

『何処が良いのだろうか? 先程の上流か? それとも下流か?』

今回は下流に決定。

下流の橋から釣り上がる。

午前中のエリアより水深が全体的に深く、高巻をしなければならない・・・。

藪こきは疲れる。

昇ったり降りたりの繰り返し・・・。

この暑さでは、さすがにこたえる。 

 

あまり蛇行していなく直線的な流れのため、ポイントが絞りづらい。

柳がオーバーハングしている脇へキャスト。

イトウが追ってきた!

水面直下だったので、丸見え。

真っ白な口を開けターンしながらバイト!

しかし乗らず、続けてターンしながらバイト!!

また乗らず、3度目の正直!

今度は乗るか? 『乗った!』

ちょっとファイトし、バレ・・・。

掛かりが浅かったのだろう。

この様なバイトは本気でミノーに襲いかかってくる。

この場合、ベリーフックに掛かる場合がほとんどで、テールフックに掛かる場合は追い食いが多い。 

今回の様にバイトシーンが見えていると、どうしても最初のバイトで合わせてしまいがち。

合わせてしまうと、もう魚の追いは絶望的。

そのままリトリーブを続けて、乗ってから合わせる。 

ニジマスでも一緒。

 

そしてあるポイントでアップキャスト。

トゥイッチを混ぜながらリトリーブ。

ゴン『 来た!』

ちょっと大きいけど、あまり走らない・・・。

1分位でランディング。

 

イトウ 83㎝

 

久しぶりの80UPで嬉しい!

このヒットルアーも自分で市販ミノーをリペイントしたもの。

赤金を薄っすら金を残しブラックでフィニッシュ。

 

その後、ヒットが1回あったが、バレ。

タイムアップ。

 

今日は沢山のイトウと出会え、楽しめた一日だった。

しかし、相変わらず蚊にやられた。

 

そう言えば、3河川ともにカラフトマスが沢山遡上していた。

白く見えるのがカラフトマス。

写真では全部見えないが20匹位居た。